Tuesday, July 21, 2009

夏の思い出 (2009/07/21)[s]

故国の夏を思い出すお便り、懐かしく拝見しました。 アラスカの隣の州に住んでいる現在、鹿児島の燃える様な炎暑を思い出しては、昔は我々もタフだったのだなと思います。 昔天文館の裏通りに、冬は焼き芋、夏はアイスキャンデーを売っている店があって、紙袋にいっぱいアイスキャンデーを買ってきては、我が家のお店の人達と一時の涼を求めたものです。 あれは昭和15年頃だったでしょうか。 シナ事変の頃ですが、日本はまだ平和でした。 その頃のことははっきり覚えているのですが、戦後そのアイスキャンデー屋がどんな店に変わったのか思い出せません。

遠い昔のことは憶えていても、比較的近い過去のことは記憶から消えるのはよく有り勝ちなことのようですが、最近は、人の名前もノドまで出掛かってきながら口に出てこなくなりました。 

この前も、年齢が30以上違う若い友人に「いよいよ痴呆症の始まりかな?」とぼやいたら、心配そうな表情をしていました。 世界中を飛び回っている40代の国際マネジメントコンサルタントには年寄りのたわ言もジョークとして一瞬受け取られ難かったのかもしれません。 この人は、私に教会で話し掛けてくれる例外的存在です。

普通こちらの教会でもお年寄りが圧倒的に多いのですが、うちの教会では、1500人の参会者のうち、私と同年代の男性は3人しかいません。 1人はPhDの元教育家で、朝7時から教会にやってきて礼拝の準備に大奮闘。 もう1人は長年製材所で働いてきた、カナダ人特有のゴツイ手をした働き者。 最後の1人は大学で哲学を専攻して外交官に転進した元大使。 東京や北京にも在勤したことがあるアジア通ですが、私が数少ない同年輩の日本人ということでよく声をかけてくれます。 しかし皆さん耳が遠いので、私もブロークンイングリッシュの声を張り上げることになります。 80代以上のご婦人はもっと大勢います。 

私にとって、日曜日は元気の無くなる日。 74歳の妻は、日曜日が最も楽しみと、1000人の会衆に珈琲やクッキーをサービスしたり、多数の人達の話し相手になっているのですが、私はますます退嬰的になって世捨て人の境遇をかこっています。 今はひたすら8月に再開する鍼の治療が私の目を開眼してくれることを願っているところです。

どうかお元気で湘南の爽やかな夏をお楽しみください。

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