Wednesday, December 31, 2008

おめでとうございます(2008/12/31)[s]
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明けましておめでとうございます。

こちらの大晦日は、太陽が明るい日差しを贈ってくれましたが、まだ路面には、年末に降った雪が硬くなって凍っています。 温暖なバンクーバーとしては珍しいことです。

もちろん門松なんかあるわけがありませんが、長い袖の衣裳に身を包んで都大路を歩く娘さんの姿も見られません。 私の両親は伝統とか習慣に無頓着な方で、おかげで私も常識に欠けた人間に育ってしまいました。

以前はよく日本の放送局から「海外の正月風景は?」という取材の電話が入りましたが、プロデューサー達は、1月1日を祝うのは日本人だけだということをご存知ないらしい。 中国人の正月、ユダヤ人の正月、アラブの正月、いずれも違う日に祝っています。 私も中国人に間違えられて、白人から「お正月おめでとう」と言われて面食らいます。

こちらの人は正月は祝わなくても、新年の誓いだけは立てます。 「煙草を止める」とか「来年のクリスマスカードは早めに出す」とか、志はいいのですが、実行は難しいものです。

日フィルの第九はいかがでしたか。 第九を年末に演奏するのは日本独特のことだとか。 随分前のタイムマガジンに、「東京の墨田区では、魚屋のおじさんも八百屋のおかみさんも、楽譜に振り仮名をつけて、第九を練習し、年末に国技館でオーケストラを前に披露する。 日本の復興がトントンと槌音高く進んだのもこうした市民達の心意気からだ」という意味の記事が載っていたのを思い出します。

私が1991年鹿児島に帰った時、驚いたのは、天文館の四つ角で、蝶ネクタイの青年達が弦楽四重奏を奏でていたこと。 そして音楽会場では、コントラバスが十丁ばかり並んだ鹿児島管弦楽団が舞台狭しと構え、その音楽監督の武田先生のお宅にうかがうと、グランドビアのが2台リビングルームを占めていたことでした。 薩摩のカルチャーショックでした。

2009年もどうか豊かな年となりますように。 ジョン・ラスキンによると、「豊かさ」とはお金や物質的なものでなく、カインドネス、インテリジェンス、センシティビティ、ゴッドリネスだそうです。 100年以上昔に言われたことですが、私も77歳になって初めて「豊かさ」の意味を知り、これを新年の志としてみようかと考えています。

ではまだまだ寒さが加わりますが、どうかくれぐれもお大事に。

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